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自動車保険などの損害保険の場合は、「優良ドライバーなら保険料が最大○%安くなります」といった広告を見たことがあるでしょう。
優良ドライバーを集めれば、当然ながら自動車事故を起こす頻度(事故発生確率)が小さくなり、保険会社の支払い保険金額の総額は少なくて済むことになります。保険金の支払い金額が少なくて済むということは、加入者から徴収する保険料も安くていい ことになります。
生命保険も病気の人と健康な人が同じ保険料で同じ保障の生命保険に加入できてしまうと、健康の人が不健康な人に支払われる保険金を負担することになり不公平になります。
ですので、生命保険は加入時に、医師の診断や告知を重要視 しています。(不健康な人は生命保険に加入できないようにしています。)
喫煙者などのリスクによって加入者をグループ分けするので、こうした保険を損害保険では「リスク細分型保険」といいます。生命保険では、これを「リスク区分型」といいます。
加入者を「優良体」「非優良体」に分けて、たばこを吸わないだけでなく身長、体重、血圧の数値が会社基準を満たす人などの細かい条件を指定している生命保険もあります。
確かに、がんになりやすいといわれている喫煙者や、メタボリック予備軍の人たちと同額の保険料を支払うのは損している気分になりますよね?
生命保険会社はどこでも、加入者を「標準体」と「条件体」に分けています。標準体は普通の健康状態の人で、通常の保険料になります。
条件体の方は、将来的には発病の要素を標準的な人より抱えているので、リスクのある分 割増保険料がかかったり、保険金が一部減額 になったり、あるいは一定額の保険金額内でしか加入できないなど条件をおって保険に加入することになります。
ある月々1万円の保険料の生命保険 A と B があります。A は、非喫煙者は 10% 保険料が安くなるとします。非喫煙者、禁煙者はそれぞれどちらの生命保険に加入すればよいでしょうか?
非喫煙者は、簡単ですね。A の非喫煙者が安くなる保険です。では、喫煙者はどちらも同一の保険料ですがどちらがいいでしょうか?
答えは B です。
理由は、確率の問題です。仮に 喫煙者は 100人に 1人 がんになり、非喫煙者は、400人に 1人 がんになるとします。平均は 250人に 1人 がんになります。
よって、A の生命保険(喫煙者)は、1/100 の確率で保険金を支払わないといけないという基準で保険料が算出されています。それに対して B の生命保険は、1/250 の確率です。
本来なら確率の高い A の生命保険の保険料は高いはず です。この例では月々支払う保険料が A と B の生命保険で同じということは、B の方が手厚い保障内容ということになります。
これが、リスク区分型の保険料のからくりです。非喫煙者が安くなる保険は、生命保険会社がサービスで安くしてくれているわけではなく、喫煙者から多くの保険料を徴収 しているのです。
喫煙者は非喫煙区分のある生命保険には決して加入してはいけません。
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